TwitterやSNSでも有名な、田中 泰延さんの「読みたいことを、書けばいい。」を読みました。
なぜ読もうと思ったのか?
・文章を書くときの手法や、ターゲットの考え方が毎回悩んでいた為。
・何よりもタイトルの読みたいことを書けばいいとはどういう事なのか?を知る為。
読んだらどうなる?
・物書きの本質の調べる事の重要性と、ターゲットを想定しないで自分が面白いと思う事を書いていくという文章の本質を知る事が出来ます。
特に印象に残った所
・はじめに – 自分のために書くということ
・「自分が読みたいことを書けば、自分が楽しい」という原理
・自分がおもしろくもない文章を、他人が読んでおもしろいわけがない。だから、自分が読みたいものを書く。
・わたしが随筆を定義すると、こうなる。「事象と心象が交わるところに生まれる文章」
・ほとんどの生徒がこう言われると、びっくりした顔をする。つまり、自分が書きたくて、また読んでほしい分野の定義ができていないのだ。事象とはすなわち、見聞きしたことや、知ったことだ。世の中のあらゆるモノ、コト、ヒトは「事象」である。それに触れて心が動き、書きたくなる気持ちが生まれる、それが「心象」である。
・つまり、よい広告コピーとは、わかりやすい言葉で書かれているが、ちょっと発見があるもの、ということになる。
・まず自分がおもしろくなければ、他人もおもしろくないだろう、という考え方である。
広い人に届けるのではなく、自分が読みたいものを書く。文章を書く時に、自分がおもしろいと思った事を書いたらいいんだという所に共感と、自分が今後、文章を書く上でより楽しくなると思いました。
・ターゲットなど想定しなくてもいい
・いわく「20代女性に響く書き方」。そんなものがわかる50代男性がいたら、もうちょっと20代女性にモテているだろう。そしてそんなモテ方を知っている男は、暗い部屋で一人で文章など書かない。
・「たった一人のだれかに手紙を書くように書きなさい」というのもある。かなりもっともらしいが、それはLINEしてください。
・読み手など想定して書かなくていい。その文章を最初に読むのは、間違いなく自分だ。自分で読んでおもしろくなければ、書くこと自体が無駄になる。
・「自分が読んでおもしろい文章」とは、「まだだれも読んでいない文章を自分で作る」ということである。
・まず、書いた文章を自分がおもしろいと思えれば幸せだと気がつくべきだ。
Webディレクターの仕事では、当たり前で毎回ペルソナを作りますが、個人で文章を書くには、架空の40代の〜をしている人に対して文章を書くとなると、ペルソナの幅が広すぎる為、自分が悩んだ課題を書くべきだと。毎回ターゲットの設定で悩んでおりました。
究極のペルソナは自分だ。という佐渡島さんの記事でも究極のペルソナは「自分」だ。と記載してありますが、やはり自分事で困ったことをコンテンツにしていかないとどうやっても浅くなって、深さが出ないなと。
編集者じゃなくても知っておきたい、「カッコいいコンテンツ」の作り方
本質的な深み、つまり誰かに深く刺さる企画を作りたいなら、ペルソナを自分にせよ
文章を0から書き始めるのでは、なく調べる事が、9割9分5厘6毛と記載してあります。調べる事が全てですね。
・物書きは「調べる」が9割9分5厘6毛
・ライターの仕事はまず「調べる」ことから始める。そして調べた9割を棄て、残った1割を書いた中の1割にやっと「筆者はこう思う」と書く。
10倍速く書ける 超スピード文章術の著者も文章の中身は素材が9割と記載してありますが、書く前に調べる事が全てですね。
Webディレクターの仕事の速度を10倍にする為には、書くスピードを10倍にする事。
まとめ
改めて、ターゲットの考え方を毎回ペルソナを考えて課題抽出をしておりましたが、自分が読みたいことを書けばいい所が起点になる事を知り、今後の文章を書く楽しみが出来ました。
書籍 :読みたいことを、書けばいい。人生が変わるシンプルな文章術
著者 :田中 泰延
発売日:2019/6/13