Webディレクターを目指したい方で、Webディレクターの将来性ってあるのかな?現在は他業種で働いているけど、、、Webディレクターという職業が気になる…。しかし、IT業界はAIでの自動化が多そうなイメージがありますが、はたしてWebディレクターの将来性はどうなんだろう?
こういった、悩みについてWebディレクターの将来性が高い理由を踏まえて、「最も需要が高く」、「働き方も選びやすい」、「年収を上げやすい」についてWeb業界14年目の現在もフリーランスのWebディレクターとして活動している実体験を通して、ご説明出来ればと思います。
この記事を書いている編集者のプロフィール
Webディレクター / マーケッター / デザイナー / 株式会社StartupMarketing 代表
東後 哲郎(とうご てつろう)
1987年宮崎県生まれ。デザイン学校を卒業後、3年Webデザイナーを経験、イギリス·オーストラリアにてデザイナーとして活動。Webデザイナーから大手上場企業の新規事業立ち上げのマーケッターに転職。マーケッターを3年経験後、2016年4月からフリーランスとして活動。 →詳しいプロフィールや経歴はこちら
この記事で分かること
理由①:Webディレクターの将来性(需要)が高い4つの理由
この記事を書いている私は、フリーランスのWebディレクターとして2017に独立をして、現在も株式会社StartupMarketingという会社にして、フリーランスとして活動しております。
これまでWeb業界に14年間活動していて、結論として、Webディレクターの将来性はかなり高いです。再現性が低い職業の為、市場も上昇しており、10年後も最も需要が高い職業と言えます。
1つ目の理由:Web業界、IT業界でWebディレクターの人材不足
Webディレクターの求められる需要は高いが、市場全体でWEbディレクターの人手不足が原因としてあります。
フリーランスのWebディレクターの需要はかなり高く、人材が不足している事実。どこの企業でも良い人がいたら紹介してっと言われます。Webディレクターのフリーランスを5年間やっておりますが案件で困った事は一度もなく、友人のフリーのWebディレクターも案件で困っている話を聞いた事がないです。
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) January 4, 2021
2つ目の理由:IT市場が拡大している
経済産業省の調査内容によると、年々EC市場が拡大をしております。コロナによるDXの時代とも呼ばれており、IT需要が加速する事は容易に想定できます。それに伴い、Webディレクターの需要も加速すると言えます。
※参考:経済産業省「電子商取引に関する市場調査(2019年5月16日)」
3つ目の理由:Webディレクターのスキルは多種多様になる為、即戦力が少ない。
Webデザイナーと違い、再現性が低い職業になるので、即戦力の人材が少ないという印象です。Webディレクターのやるべき範疇が多い為、ワイヤーや進捗管理だけでなく、企画・マーケティング・プロジェクトマネジメントいった、求められる範疇がかなり高い職業になります。
多種多様のスキルが必要になる為、即戦力になる人材がどこも少ない状態です。
4つ目の理由:Webディレクターの需要は高い為、2〜3年で転職・独立をして離脱する
3年ぐらいWebディレクターをすると、多数会社が募集しているので、年収を上げる為に、独立・転職をします。需要が高い為、同じ会社に長く続ける理由がなくなり、会社は育てても、優秀な人材が中々残らないので、常に募集をしている企業が多いと言えます。
なぜ、いま企業がフリーランスを採用するのか??
広告代理店に常駐している時に、担当者から聞いた話。理由①転職が早い為、正社員を育てるコストをかけたくない
理由②取引先との発注がなくなった場合に、契約終了にできる
理由③即戦力が欲しいだから、今フリーランス現象が起きているんです。
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) August 6, 2020
上記の3つの理由から、今後10年後も人材不足の業界が予想されます。どこの会社にいっても、Webディレクターの人材で困っている会社ばかりで、紹介してと言われる状態です。
理由②:Webディレクターは幅広いスキルが必要になる為、キャリア構築しやすい
Webディレクターと一言で言っても、人によって、スキルが様々でほとんど被る事がないです。どこにスキルを特化するのかも、自分で決めてキャリア構築をしやすいです。
具体的なWebディレクターのスキル
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プロジェクトの全体要件定義・KPI設計
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企画・マーケティング
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サイト設計・ワイヤー・デザインディレクション
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SEOの設計
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進捗管理
Webディレクターの中でも、例えばデザインが得意な方、データが得意な方、システム、マーケティング、SEOが得意な方などキャリアと経歴によって、大きくスキルが異なってきます。
幅が広い分、自分が伸ばしたい部分に特化する事が出来る為、キャリア構築をしやすいです。
例えば私の場合、デザイナー出身で、プロジェクト・マネジメント・CRM、マーケティングが得意な開発周りにも強いWebディレクターとしてキャリア構築しております。ほとんど被る事がないスキルの掛け合わせです。
主軸と得意分野を作りつつ、様々なスキルを掛け算で作り上げる事が出来ます。
事業会社と広告代理店・制作会社で、求められるスキルが異なる
事業会社
事業会社だとプロダクトの企画・上流設計・マーケティング・サイト設計が主軸になります。事業開発に関わる企画・Web周り全般業務になります。
広告代理店
事業会社がマーケティングの上流設計を決めて、広告代理店にてコミュニケーション設計を行い、制作物の定義を行い、制作会社に発注してコントロールをするイメージです。
制作会社
制作会社だと、事業会社や広告代理店からきた内容をヒアリングをして、制作物の作成と品質管理がメインになります。
自分にどれが合うかどうかは、将来の求める方向にて変わってきます。
理由③:Webディレクターは需要が高い為、転職や独立をしやすい
Webディレクターは需要が高い為、転職をかなりしやすい環境で、同様に独立もしやすいです。3年〜5年程度の現場経験がある方は、フリーとしての活動もしやすいです。需要が高く、スキル習得までも時間がかかる為、転職と独立がしやすい理由です。
独立(業務委託)の案件も軒並み募集してあり、コロナの影響も少ないです(私も含め、周りのフリーランスのWebディレクター仲間も仕事がない方という方はいないです。むしろIT需要が高くなり、募集増えてきております。)
どこの企業に行っても、Webデザイナー・ディレクター・を紹介して!と言われます。直近フリーで5年間活動していますが、ほぼ100%言われます。どこの会社もWebクリエイターを、欲しがっていて採用難だなと。入れ替わりが激しい業界だからという理由もある。
Webクリエイターの需要爆発時代ですね。
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) August 15, 2020
実体験を通して、Webディレクターは独立をしやすいです
独立5年目のWebディレクターが語る「独立に失敗しない為の11の真実」
https://startup-marketing.co.jp/blog/dokuritsu10_210315_1
フリーランスのWebディレクターとして独立した5年間を振り返る。
https://startup-marketing.co.jp/blog/freelance_director
現段階でWebディレクターの需要は高く、ITの市場も年々加速している為、10年後も需要が高く、転職や独立などもしやすい職業と言えます。
理由④:Webディレクターは転職や独立で「年収」を上げやすい
需要が高く、転職や独立がしやすい状況ですので、企業は高くても雇う企業が増えております。特に3年〜5年程度経験した方は、転職よりも独立を選んで年収の最大化を狙います。
世の中の正社員のWebディレクターの平均年収はどれぐらいか??
正社員の平均年収は下記のような金額です。
【正社員の平均年収は498万円(月額41.5万円)】フリーランスの方が月額単価が高い事が理解出来ます。
会社によって大きく変わる為、東京都内の中央値だともっと高いと思います。中央値が平均値ですので、ここから転職や独立を行い、年収をどんどん上げていきます。
独立した場合のWebディレクターの平均年収はどれぐらいか?
※フリーランス スタートの調査内容 ※一部抜粋の画像になります。
年数やスキルに伴いますが、経験3年ですと50万〜60万円(年売上600〜720万)が相場になっていますね。3年目の経験でこれだけの単価になると相当いいですね。
Webディレクターは将来性踏まえて、転職・独立をして、年収を上げやすい職業です。需要がさらに高くなればもっと上昇します。
理由⑤:Webディレクターは働き方(働く場所・稼働日数)を選択しやすい
WebディレクターもWebデザイナー・エンジニア同様、働き方の選択(働く日数とリモート環境)がしやすくなってきました。理由としましては、①需要が高い職種である事と、②コロナによる影響になります。
Webディレクターも働く場所を選択できて、リモート案件が増えている。
コロナにるよ影響により、リモート案件が増えており、私含めて、周りのフリーランスの仲間もみんなリモート環境で働いております。
私も2020年から完全リモートで働いております。
Webデザイナーやエンジニア同様に、週5ではなく週3や副業なども選べるようになってきました。
フリーランスですが、週5日以外の案件も増えてきて、週3〜4日などの案件、月間20〜30時間の案件、副業案件など増えてきております。それぐらい企業が隙間時間でも欲しいという状況です。
最近、Webディレクターの複業・スポット案件(月間20〜30時間)も増えてきていて、これから独立・転職する方は、現職を続けながらお試しでスポット参画をして、自分の需要やクライアントの相性を見れるのっていいですね。
企業としてはWebディレクターを短時間でもいいから、欲しいという需要ですね
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) July 26, 2021
働く場所や、稼働日数が選べる事は、Webクリエイター全般に共通しますが、特権ですね。
Webディレクターの職業は再現性が難しい為、AIには代行されません
AIの代替えはされません。そんなに単純な業務がない為、難しい分、体系化が難しい職業になるので、むしろAI化が出来にくい職業です。マーケティングやディレクションは人間が企業に合わせて考える柱の部分になる為、AI化は考えられないと言い切れます。
具体的に、Webディレクターになるにはどうやったらいいの??
①全くの未経験の方(多業種からの転職)の場合
相性が高い職業、企画やマーケティングの職種からですと、特に相性がいいです。未経験でアシスタントのWebディレクターを募集している所は多いです。
→まずは未経験のアシスタントや未経験可の所の求人に応募をします。
②Webデザイナーからキャリアアップの場合
私は、Webデザイナーを5年経験してから、マーケティング・Webディレクターに転職を致しました。
→WebデザイナーからWebディレクターは一般的なキャリアですので、普通にWebディレクターを募集している所に応募をします。
Webディレクターになるには、まずは自分で考えずに専門の転職エージェントに相談する
まずはWebディレクターになるには、現段階の自分の頭だけで考えても正解は出ない為、プロの転職エージェントにおすすめします。自分で探して、見つける事は難しい為、専門のエージェントに複数社出して頂き、自分に合った内容で検討をしましょう。未経験やアシスタントから募集している所も複数あります。
私も活用した、Webディレクターになる時に活用して「クリエイター専門の取り扱いが多い、おすすめの専門の転職エージェント」
・マイナビ クリエイター エージェント
クリエイター専門のエージェント。私も、Webデザイナーから未経験でWebディレクターにキャリアアップする時に相談をして転職が決まった所。自分のスキル希望に合った転職先を選んでくれます。
・マスメディアン
宣伝会議グループが運営しているクリエイター専門の転職エージェント。専門のコンサルタントが自分のスキル(キャリアアップ・未経験)や希望に合ったWebディレクターの会社を選んでくれます。
・レバテック キャリア
レバテック系は、IT系・Webクリエイター系の転職に強い会社で、求人数も豊富です。(私もレバテック フリーランスにて案件を紹介して頂き、参画の実績もございます)
・リクルート エージェント
転職市場の最大級の会社。Webクリエイター系の案件が数百件とありますので、登録をして比較検討を行うべき。
結論とまとめ
私の14年間のWeb業界での実体験を通して、Webディレクターは、将来性は高く、独立・転職はしやすく、働き方が選びやすい職業です。