はじめまして。2016年からフリーランスのWebディレクターとして5年間活動しております、東後と申します。2020年9月に個人事業主から法人化(株式会社StartupMarketing)に致しまして、これまでのフリーランスとしての活動の5年間を振り返ります。
これからフリーランスのWebディレクターとして活動される方へ、少しでもお役に立てられればと。
普段は、プロジェクトマネジメント、開発・Webディレクション、CRM(マーケティング・オートメーション)、グロースハックなどを得意領域として活動しております。
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この記事で分かること
なぜフリーランスのWebディレクターになったのか??
フリーランスになるきっかけは、27歳の時にマーケッターとして働いている時です。自分の身の回りの課題解決をして、小さい事業を作っていきたいなと思ったからです。
元々、学生の頃から、「起業家・フリーランス」に憧れていた為、事業会社のマーケッターとして働いた27歳の時に、30歳も近いから今やらないともうやれなくなりそう。というタイミングから挑戦してみた背景があります。私の周囲でも学生の頃から起業をしていて、そういった周りからの影響も強くあると事もあります。
27歳の時で転職歴が5社〜6社、ある私にとって1つの会社でずっと働くイメージはなく、今後は柔軟に働き方を変えて、自分の事業を持ちたいなと思いました。特に性格上飽き性である私は1つのプロジェクトをじっくりやると言った事があまり性格に合わなく、1年ベースのプロジェクトベースで案件を変えている事もあります。
それに会社だと転勤があったり、気の合わない人と我慢しながら仕事をする事、電車に乗る事などがとても嫌だった為。自分の人生ですので、出来るだけ最適な環境を選びたいなと思ったからです。
Webディレクターとして事業を作り上げながらグロースをしていき、最適な環境で楽しく仕事をしていきたいというのが私のスタンスです。
フリーランスになって変わった3つの事(お金、働き方、キャリアについて)
1.お金面(年収・社会的信用)
1番気になる所がお金の面。生活をしていく上で絶対に不可欠な事がお金の所です。
契約は業務委託になる為、パフォーマンスが悪いとなると即日解除される可能性があります。そういった面も含めて、正社員で働いている時よりも緊張感・不安が圧倒的に違います。その分のリスクを取っている分、年収は高くなります。(リスクが高くて年収が同じでしたらやる意味もないですので)
2017年の初年度などは、毎月の売上を考える不安が大きく、受けられる案件は全て受けて、プロジェクト案件3本を同時にこなしつつ、1ヶ月が全て休みがなくなった経験もあります。その時の売上は今までに稼いだ事のない金額になりましたが、やはり休日を取らないと良質な生活・精神面をとる事が出来ません。こういった複数の案件を実行する事で、年収を圧倒的に増やす事も出来ます。
逆に案件が全くない状態というのは、5年間で一度もありません。Web業界は超売手市場で私が見る限り、どこの会社も人手不足という印象です。どこの案件に参画しても、紹介してと言われるような感じ。プロジェクトを1本持って推進出来る方がどこも足りていない印象です。
どこの企業に行っても、Webデザイナー・ディレクター・を紹介して!と言われます。直近フリーで5年間活動していますが、ほぼ100%言われます。どこの会社もWebクリエイターを、欲しがっていて採用難だなと。入れ替わりが激しい業界だからという理由もある。
Webクリエイターの需要爆発時代ですね。
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) August 15, 2020
自分の年収・金額は自分で決めなければいけませんので、市場・業界を伺いながら値段交渉をしていって、半年〜1年に1回程度、価格交渉をしていくイメージです(ここら辺は、正社員と同じルールだと思います)
社会的信用について
フリーランスになって圧倒的に信用力が落ちるのが社会的信用です。賃貸契約・住宅購入・クレジットカードなどの審査。実体験として、賃貸契約で1度審査に引っかかり通らなかった事があります。(その時は嫁が正社員でしたのでそちらで通りましたが、1人だと怖いです)住宅購入の際も審査には厳しく3年間の実績を持って、やっと住宅ローン審査が通過した経験があります。
引越しや住宅購入を検討されている方は、正社員の内に全てを完了して置く事を強くおすすめします。
2.働き方
フリーランスにとって、一番メリットが大きいのが働き方の側面ではないでしょうか。最近は副業OKの会社が増えてきましたが、フリーランスの場合、逆に稼働日数を週3日にして、週4日は休日にする事が柔軟に調整出来ます。もちろん稼働しない分、売上は減ります。
大型案件のプロジェクトを終わらせたあと、2ヶ月休みにした事もございます。逆に週7日稼働する事も可能です(おすすめはしません)。
リモートワークですが、案件によって可能であったりします。今は雇用形態に関わらず、コロナの影響により世の中のほとんどがリモートワークだと思いますが。自分の事業を持ちながら、受託でWeb制作をしている方が周りで多いです。
自分の事業を作りたい!でしたり、趣味を作る時間を作りたい!がっつり稼ぐ為に週6日働きたい!とか柔軟性を持ちたい方にはおすすめです。
3.キャリア・スキル面について
フリーランスは、スキルの切り売りの様なイメージがありますが全くそういった事はなく、正社員と同様に新しい事にチャレンジしていってスキル・知見を溜める事が出来ます。
案件の選び方で、自分のキャリアに繋がる案件かどうかを考え、出来れば自分の得意領域を抑えつつ、やった事がない領域を選ぶ基準にしてスキルを習得していっております。業務委託でも正社員でも、中に入ってやる気満々でアウトプットをかけていけば、面白い案件が回ってきます。逆に正社員でも、やる気がなければ面白い案件は周ってこないです。
Webデザイナーが就職活動する際に、雇用形態に拘らなくてもいいです。正社員・契約・派遣・アルバイトだろうが、やる事はあまり変わらないなと。アルバイトでやる気があれば、面白い仕事も回ってきますし、正社員でもやる気がないと、面白い案件はまわってこないです。終身雇用はただの幻想ですからね
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) August 22, 2020
逆にルーティンワーク・大手の完全分業性などの案件はやらないと決めています。スタートアップ系・ベンチャー系で、1人3役必要そうな所の案件を選んで参画しております。決まった仕事・スキームが確定した事をやる事が性格にあっていない為、金額が高くてもお断りをして、出来るだけ白紙の状態で提案型から入れる、面白い案件を選んでいます。
長く技術で生きていく為には、やった事がない仕事を選択して、市場での価値を高め続けなければなりません。会社の給料レンジで年収が決まらないので、スキルを高めれば高める程、分かりやすく年収に反映されるといった所は、圧倒的にやる気に繋がります。
複数のスキルを組み合わせていき、自分だけのキャリアを作り上げる事が、市場での価値を最大化して少数派に繋がる道だと思います。
フリーランスの5年間で経験した案件・スキル
・プロジェクトマネジメント(10名程度)
・上流・戦略設計 / KGI・KPI設計 / 合意形成
・グロースハック
・開発ディレクション
・CRM(マーケティング・オートメーション)
・BIツールによるデータ自動集計化
・企業代表の相談役(Webマーケのコンサルティング)
→過去の実績
→プロフィールに関しては上記どうぞ
これからフリーランスのWebディレクターを始める為に気を付けるべき事
案件の獲得方法ですが、①知り合い経由、②もしくは自分のサイトを作って受注をするか、③エージェント経由か3つあります。全て試して見て、自分に合うスタイルがいいかと思います。
フリーランスとしてスタートする際には、最低でも3ヶ月分の生活費の貯金は持っておいた方がいいです。会社によって支払いサイトも違ってくる為、業務完了後に2ヶ月〜3ヶ月後入金とかもザラにあります。
案件もすぐ決まるか分からない・途中解約になるケースもありますので、出来るだけ貯金は持ちつつ、スタート出来る状態を作るべきです。
確か当時私は、貯金200万ぐらいでスタートして、2〜3ヶ月は受託はしなかったのですが、一気になくなった記憶があります。
フリーランスになって5年目ですが、当初スタート時は貯金が200万からスタート。最初の3ヶ月間は受託をせずに、自分の事業を作る事に専念。気付いたら、貯金が100万を切り不安になり、ヤバイと受託に。フリーランス3ヶ月は、安定した収入を稼ぐのがゴールです。貯金がすり減ると、精神状態も保たれない
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) August 22, 2020
今後について:フリーランスのWebディレクターの需要は爆発する
広告代理店やスタートアップの会社では、正社員は雇わず代表一名でしたり、大型プロジェクトで、正社員1名で残りは全て業務委託にするケースをよく見ます。この傾向はコロナ時代になってどんどん加速をしていっています。
正社員という概念自体が少なくなって、フリーランスの方が増える時代もくるのではないでしょうか。
今広告代理店では、プロジェクトに対して正社員1人を配置して残りの人数を業務委託(フリーランス)にする経営スタイルがあります。事業会社も永久に広告費を捻出する訳でなくプロジェクトの期間中の金額をお支払いする為。色々案件をやりたい人はプロジェクトベース型のフリーランスが向いています。
— TetsuroTogo – Webディレクター (@tetsurotogo) August 23, 2020
結果として、フリーランスになって良かったのか??
正社員から独立して不安感は常にありますが、お金面・働き方・キャリアを含めて全てプラスですのでとても良い決断で500%良いです。リスクを取らないとリターンもないなと実感をしております。
今後は会社を設立したばかりですので、事業を1本作り上げて受託以外の所の売上を作っていく計画を作っております。これからフリーランスをされる方は、まずは自分のスキルの棚卸し・自分のサイト作成・フリーランスのエージェントに登録する所からスタートして見てはいかがでしょうか。
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